斯様に思います

そのへんのおじさんの日記

1万円のボールペン

10年以上使ったであろうボールペンが割れて折れてしまった。筆記用具などこだわりが無かったのだが、当時とある事があって別のものを用意する必要があり、どうせならちょっと良いものをと思い買ったペンである。
文具店に見に行き、ちょっと高いショーケースに飾ってあるようなコーナーで欲しいと思ったのがそのペンなのだが1万円する。4色ボールペンなのだがそれでも高い。たかがボールペンに1万円は正気の沙汰ではない。趣味の領域、いよいよ価値観の問題だ。

ここで1万円は出せないと思えば別の物を選べば良い話なのだが見た目が良い。1万円は出せるけど躊躇する、こういう時はもう買う言い訳を考えている。ああだこうだと言い訳を考え、結局ずっと使うものとして考えればそうでもないか。などと結論付け思い切って買った記憶がある。
仕事用にと買ったものだがほとんど毎日持ち歩いていた。気分的には相棒である。今書いていて気持ち悪い表現だなと思ったがこれ以外に表現が見つからなかった。学がないのは損だ。

このボールペンが割れるというトラブルはどうやらこのモデル特有の持病のようなものらしく、インターネットで少し調べただけで同じような状態がいくつも出てきた。使いようによっては1年も持たない事があるらしい。そう考えると持ったほうかななどと思っている。

とはいえ困った。今まで普通にあるものが無くなってしまったので、それに変わるものを用意しないといけない。
とりあえずどこかのイベントで貰ったGoogleのロゴが入ったボールペンを数日持ち歩いて使ってみたが、4色でないことを除けば用は足せるのだが何となく違う感覚だ。
これは早急に新たなペンを用意しないといけない。そう思うと最後、この手の感覚は長引かせるとその事で頭の中が一杯になってしまう。
というわけで久々に文具店へ行き、またちょっと良いペンを買った。
同じものにしようかとも思ったが、店員さんに折れたペンの話をすると、そもそも設計が古くハードに使うものでもないらしい。また同じように折れるかもとのことだった。そこで同じメーカーで形状の似たステンレス製のボールペンを勧められたのでそれを買うことにした。

持った感じが似ているのでGoogleのロゴが入ったペンを使っているときの物足りなさがないように思う。ただ、4色と比較して黒1色なので機能的に考えれば物足りないが、ここ数日、黒1色でも用は足せていることを考えると選択としては問題がないのかもしれない。

長く使うから良いものを。の考えは、あるラインを超えると正直コストパフォーマンスとして見たとき良くないのかもしれない。でも、気に入ったものがずっと手元にあると考えるとコストパフォーマンスには変えられない何らかの価値が生まれるように思う。
僕はパソコンばかり触っているので書くこと自体の機会が少なくなっているし、
そこに少し趣味を含んで楽しみを作っても良いんじゃないかと、斯様に思うわけです。

という、今回のボールペン購入にあたっての言い訳を長々書いた。